自分でする担保抹消登記の注意点(ローン完済後など)
こんばんは。司法書士行政書士の寺本です。
住宅ローンを完済してご自身で担保抹消登記をする方の中には、単純に抹消登記だけすればいいと考えておられる方が多いと思います。
もちろん、それで済む方もたくさんいらっしゃるのですが、状況によっては、抹消登記だけを申請しても法務局での登記手続きが通らないことも多々発生します。
たまにご相談であるのが土地や建物など親と子供の共有の形で不動産を取得していましたが、その後、親が亡くなり、その後でローンを完済したケースです。
この場合はまず担保抹消登記の手続きの前に親の相続による不動産の名義変更をしなければなりません。
単純にそのまま抹消登記を法務局で申請してもそれは通らず、相続登記をしてくださいと言われて抹消登記申請は見てもらえません。
色々とその不動産の名義人などの状況によって、抹消登記に限らず、様々なケースがあり、単純に以前やった登記申請がこれで通ったから今度も同じで楽にできるわ、と思ってもきちんと登記簿を見ると簡単に終わるケースもあるでしょうが、終わらないケースもたくさんあります。
登記簿を見てあらゆるパターンを知識として網羅されている方はいいのですが、通常そこまで細かいパターンの知識はかなり勉強をしないとわからない、そもそも気付かないということは一般の方の申請のケースではよくあることなので、ご自身で手続きをされる方はじっくり勉強をして自分がその手続きで損をしないようにしっかりなされることをお勧めいたします(*^^*)。